継続と自転車操業

日曜の午前といえば、NHKの将棋トーナメントを見ることが最近の私の習慣に
なっています。
今もNHKの対局を見終わったばかりですが、新鋭の四段棋士(藤井四段では
ありません。以前、藤井四段に負けた相手です。)が強いとされるベテランの
九段に勝ちました。

今年は特に下位の段位の棋士が上位の棋士に勝つことが顕著に多いと感じています。
将棋の段位は、7大タイル戦を除けば、ほぼ勝ち星を重ねるほど上がっていくので、
上位段位者ほど経験と実績があるということですが、だからと言って、もはや
上位段位者が高い確率で勝つという状況ではないようです。

実力とメンタル面で若い棋士もベテランの棋士とさほどの差はないということだと
思います。
ベテラン棋士が負けて若い棋士に「参りました」と頭を下げるプロの世界は厳しい。
たとえ師匠と弟子であっても。

プロの世界は経験だけでは通用しない。日々スキルを上げる努力を日々
継続しなければ、瞬く間に坂を転げ落ちる。

では、我々はどうであろう。サラリーマンというプロであるはずです。
分業、マニュアル社会が進む昨今において、若いビジネスマンがベテラン
ビジネスマンのスキルに追いつくのは昔ほど時間がかからない。
情報を上手に使える若いビジネスマンなら、やりかた次第であっという間に
ベテランを実力、実績で上回ることも可能です。

丁稚奉公という上下関係のないサラリーマン社会では、ベテランといえども
プロ棋士と同様、日々継続した努力をしなければ、現在の結果を維持することは
難しい。

だからこそ、プロ社会で生き抜く努力を継続していくなら、そこそこ好きで
やっているという自分でいたいと思う。
坂を転げ落ちる不安で自転車をこぎ続ける自転車操業のような努力は続かない。